よく、ガラス系コーティングだと傷が付かない、付きにくい…と耳にして、硬化型のガラス系コーティングに「窓ガラスと同等の硬さ」をイメージしてしまいがちですが、これは誤りです。あくまでガラスに近い成分であって、窓ガラスと同等の性質を持つものではありません。
「硬い被膜の方がキズも入り難そう!」…と思いたいところですが、一般的なボディ(ガラス系)コーティングの被膜の厚みは、0.1〜0.3ミクロン前後とも言われています。 ※1μ(ミクロン)は、1mmの千分の一の単位
ちなみに金箔の厚みが0.1ミクロン前後と言われており、ボディ(ガラス系)コーティングの厚みをイメージするにはちょうど良いかもしれません。
一般的に車のボディに定着させることが出来る皮膜の限界はせいぜい1ミクロン以下の薄膜となるので、あくまでイメージと割り切って、過大な期待を抱くのは避けたいところです。
なので、「ガラス状に固まる」=「傷が付かない」と言うわけではないので、洗車時に力をいれて拭き上げたり、門型ブラシ洗車機を使用するのは、なるべく避けたいところです。誰しも、愛車をすぐに傷だらけにはしたくないはずですから…。
自動車メーカーが耐スリ性を高めた硬い塗装を発表し有効性を謳っていましたが、近年の自動車の塗装は、日産のスクラッチシールドに代表されるように、塗装に柔軟性を持たせることで従来のクリアー塗装よりも耐スリ性能を高めた塗装も存在します。
軽度のスリ傷程度であれば、自己修復機能によりキズを復元する「高機能塗装」を、各メーカーが開発にしのぎをけずり参入しているのが現状です。
ただし、これらの柔軟性を持たせた塗装に、硬度の高いコーティング液剤を塗布することにより、柔軟性を持たせた塗装の復元機能を損なう恐れもあるので、施工前にコーティングの詳細をよく確認してから、施工を行いたいものです。
当店では、これらの高機能塗装にも対応した下地処理と、硬化型ガラス系コートをご用意しておりますので、お任せくださいね。